AppSheet使ってみた

App MakerとAppSheet

 昨年(2020年)1月にGoogleがAppSheetを買収し、おかげでApp Makerは廃止になってしまっているのですが、App Makerは少し触ってみたけど正直あまり使いやすいものではなかった。
  App Makerについては、ある程度データベース設計が自動化されているのだけど、なんだか分かりにくく、ちょっと裏に回るとScriptが必要になる。インターフェイスも今ひとつイケてないので、凝るとハマるとか、学習コストが結構高い。組織内に限られる仕様もあって発展性も低く、恐らく誰かが作ったものはメンテ不可能だろう。生産性が高いのが売りだったけど、ほんまかいな。

AppSheetを触ってみて

  AppSheetが買収されたのを期にお蔵入りとなったわけだけど、AppSheetは触った事なかったので試してみた。ノーコードでアプリが作れるという売りは本当だった。というより、コードを書くことはバックエンド作業くらいだろう。 
 スプレットシートのテーブルをリンクすると、勝手にデータ型を予想し、フォームの形が決まる。 
 スプレットシートの一つのテーブルの入出力、一覧表示、検索等は自動的にインターフェイスに入ってくる。
 なかなか凄い。 
 位置情報のデータが有れば勝手に地図が表示されるし、型をDrowingに設定すれば写真も貼り付けられる(実際には写真をGoogle Driveにフォルダが作成され、アップロードされてスプレットシートに相対リンクの文字列が表示される)。
バーコード入力欄も型を選べば出来ると来たもんだ。
 一般的な業務アプリなら結構すぐ作れそう。 凝ったワークフローとか設計するには向いていないかもしれないけど、元データをスプレットシート等で管理していたものだったら直ぐにスマホインターフェイスのアプリが出来てしまいそうだ。

AppSheetで作ってみた

 日本酒造組合中央会の公開データから酒蔵のデータを集め、位置情報をGeocodeで収集して地図表示出来るアプリを作ってみた。慣れないので1日ちかくいじっていたけど、慣れれば1時間くらいで出来るんじゃないかな。

元のスプレッドシート

データ設定画面とプレビュー(右 地図表示)
元テーブルと、コメント投稿用のテーブルを用意


ビュー設定画面とプレビュー(右 リスト表示)
ビュー画面でリスト、カード、地図等の形式を選べる


スマホの画面

 スマホはAppSheetのアプリをDLしてGoogle アカウントでログインすると自分のアプリが出てくる。イメージ的にはアプリ内で動くアプリ、という感じ。

位置情報から地図を表示

選択すると下にラベルが表示される

ラベルをクリックすると詳細情報が表示される

詳細情報下部に紐付いたコメント(コメントテーブルのデータ)が表示される
Addをクリックするとフォームへ

フォームはシンプルなインターフェイス
デフォルト表示には先程の酒蔵名が入っている

写真を貼り、線を書くことも出来る

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 最初戸惑うかもしれませんが、簡単に作れるし、アプリを使う人数が10人までの場合ま無料なので、作ってみると良いです。
 10人を超える場合は5$/mの課金になる。会社で導入する場合にもハードルはさほど高くない。

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